橈骨遠位端骨折
中年以降の女性の軽微な外傷(当院内科に通院中の合併症のある患者含む)
ギプス等による保存加療では機能障害が残ると判断された場合に掌側ロッキングプレート固定を施行します. 術後は基本的にギプス等の固定はなく, 翌日より可動訓練を開始し、500g以内の重量物の把持・挙上を許可しています。
- 受傷時
- 術後:中間位設置型掌側ロッキングプレートを用いた手術
青壮年の高エネルギー外傷(ドクターヘリにて搬送等)
高度粉砕症例や学会等でも議論が多い掌尺側骨片を有する, 難易度が高い症例が多く, 厳密な手術計画が必要です.
受傷時:通常より遠位での骨折
術後:遠位設置型掌側ロッキングプレートを用いた手術
【参考文献】
①高井 盛光ら。AO分類C3型橈骨遠位端骨折の治療成績 volar rim fracture症例を含めて。東日本整形災害外科学会雑誌 29巻2号 (2017.06)。
②山本 紘嗣ら。ハイブリッド型掌側ロッキングプレートによる橈骨遠位端骨折の手術治療 Preliminary report。臨床整形外科 52巻7号 (2017.07)。