主要研究内容
脊椎脊髄外科,骨代謝学基礎研究.
1.脊柱靱帯骨化症:手術治療法に関する研究。肥満などの環境因子や胸椎後縦靱帯骨化症の疾患感受性遺伝子の探索、異所性骨化進展抑制を目的とした治療法の開発。
2.頚椎、頚髄疾患:頚髄症や神経根症、頚椎変形の病態や治療に関する臨床研究。
3.免疫受容体群による骨吸収制御機構:糖鎖生物学を骨代謝研究に応用した研究。免疫グロブリン様受容体Siglec-15を介した破骨細胞の分化、活性化制御機構の解明、治療応用。
4.骨粗鬆症:続骨粗鬆症の病態や薬物療法の治療効果に関する研究。
5.骨の治癒促進療法:遺伝子治療、ドラックリポジショニング、細胞療法による骨治癒促進効果に関する研究。
競争的研究資金
(科研費)
1.科学研究費:挑戦的萌芽研究(一般),研究代表者.平成21年~23年,糖鎖生物学的アプローチによる骨吸収制御機構の解明.
2.科学研究費:スタートアップ(一般),研究代表者.平成23年~24年,病的骨破壊におけるシアル酸受容体シグレックを介した破骨細胞分化活性化機構の解明,研究代表者
3.科学研究費:基盤C(一般),研究分担者.平成21年~23年,骨粗鬆症性脆弱性脊椎骨折に対する骨代謝改善薬の適正使用に関する研究,
4.科学研究費:挑戦的萌芽研究(一般),研究分担者.平成24年~26年,ノックアウトマウスを用いたスフィンゴ糖脂質による骨・軟骨代謝調節機能の解明
5.科学研究費:基盤C(一般),研究代表者.平成25年~27年,関節リウマチ患者の骨質異常と脆弱性骨折リスク増加の病態
6.科学研究費:基盤C(一般),研究分担者.平成27年~29年,癌関連糖鎖抗原を介した転移性骨腫瘍の骨破壊進展メカニズムの解明と阻害効果の検討
7.科学研究費:基盤A(一般),研究分担者.平成27年~30年,分子・結晶とマイクロ構造体の変形相互作用による骨組織強度特性
8.科学研究費:基盤B(一般),研究分担者.平成28年~31年,スフィンゴ糖脂質機能解析を基盤とした関節疾患の病態解明と新規治療法の開発
9.科学研究費:基盤C(一般),研究分担者.平成28年~31年,新規骨質評価法を用いたin vivo におけるステロイド骨粗鬆症骨質に関する研究
10.科学研究費:基盤B(一般),研究代表者.平成29年~令和2年,免疫グロブリン様受容体(IgLR)分子群を標的とした次世代骨吸収制御薬の開発
11.科学研究費:基盤B(一般),研究代表者.令和3年~5年,破骨細胞に発現する免疫チェックポイント分子シグレック-15の機能と治療応用.
12.科学研究費:挑戦的研究(萌芽),研究代表者.令和5年~7年,Gut microbiome-Osteal macrophages axis as a new therapeutic target for prevention of osteoporosis
13.科学研究費:基盤B(一般),研究代表者.令和6年~8年,統合ゲノミクスによる脊柱靭帯骨化症の発症機構の解明.
(科研費以外)
1.明治安田厚生事業団健康医科学研究助成,平成16年,骨粗鬆症性脊椎骨折後に起こる廃用性体幹筋筋力低下と姿勢異常が日常生活レベルの低下に及ぼす影響.
2.旭化成研究助成プログラム(骨粗鬆症QOL研究),平成20年,骨粗鬆症性脊椎骨折後の姿勢異常とQOL低下の病態に関する研究.
3.AO Spine Japan Research,平成23年~24年,脊椎靱帯幹細胞/前駆細胞の同定と幹細胞ニッチ(微小環境)による分化制御メカニズムの解明.
4.厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患等克服研究事業)脊柱靱帯骨化症に関する調査研究.
5.旭化成研究助成プログラム(骨粗鬆症QOL研究),平成27年,脊髄障害患者に発生する脆弱性骨折がQOL低下に及ぼす影響.
6.ノーステック財団「研究開発助成事業」スタートアップ研究補助金,平成27年,骨粗鬆症予防効果を有する天然物由来機能性食品の開発.
7.武田科学振興財団 医学系研究奨励 平成28年度,免疫受容体群を介した骨吸収制御機構の解明.
8.公益財団法人 骨粗鬆症財団第13回(平成29年度)リリー研究助成プログラム.脊椎椎体骨折連鎖(ドミノ骨折)のメカニズムー隣接椎体海綿骨の縦断的骨改変から推定する応力変化と薬物治療介入による治療効果―
9.H29年度JA共済 交通事故医療研究助成.外傷性頚部症候群における頚部異常キネマティクスの診断,治療支援ツールの開発
10.第25回(平成29年度) 骨粗鬆症財団研究助成.慢性腎臓病患者に発生するミネラル結晶及びコラーゲン分子の組織化障害と骨強度特性の変化.
11.日本リウマチ財団調査・研究助成費.免疫グロブリン様受容体MDL-1とその内因性糖鎖リガンドによる炎症性骨破壊増幅機構の解明.
12.AO Spine Japan Research,平成29年. A genome-wide association study to identify susceptibility loci for ossification of the posterior longitudinal ligament of the thoracic spine
13.三井生命厚生財団 第50回医学研究助成.脊柱靭帯骨化症患者に発生するフレイル進行の予防ー麻痺を起点とした負の臓器連関ー
14.第48回(平成29年度)三菱財団自然科学研究助成.糖鎖リガンドを介した破骨前駆細胞のホーミングおよび最終分化制御機構の解明.
15.第33回( 平成30年度 )公益財団法人 寿原記念財団 研究助成金. 全ゲノム相関解析(GWAS)による胸椎後縦靭帯骨化症の疾患感受性ゲノム領域の同定.
16.2019年度研究助成.公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団.小児骨粗鬆症に対する新規分子標的治療法の開発.
17.ノーステック財団 札幌ライフサイエンス産業活性化事業 事業化支援補助金.若年者由来歯髄由来幹細胞を用いた高齢者難治骨折治療法の開発